
コラムCOLUMN
定期検診で見つける初期むし歯
「歯が痛くなったら歯医者に行けばいい」と思っていませんか?
実は、むし歯は初期の段階では痛みなどの自覚症状がほとんどなく、ご自身では気づきにくいことがあります。
だからこそ大切なのが、症状がないときから定期的にお口の状態を確認することです。
初期むし歯は痛くないことがあります
むし歯というと、「黒くなって穴が開いている」「冷たいものがしみる」「歯が痛い」といった状態をイメージする方が多いと思います。
しかし、むし歯は突然大きな穴が開くわけではありません。
初期の段階では、歯の表面が白く濁って見えたり、わずかに色が変化したりする程度で、大きな穴が開いていないことがあります。
この段階では痛みなどの自覚症状がないことも多いため、ご自身で気づくことは簡単ではありません。
「痛くない=むし歯がない」とは限らないのです。
初期むし歯はどうやって見つけるの?
初期のむし歯を確認するときは、単に歯を見るだけではありません。
まず歯の表面のプラークや汚れなどを取り除き、本来の歯の状態を観察しやすくします。
そして明るい環境で歯の表面を丁寧に観察します。
さらに重要なのが、歯を乾燥させて確認することです。
唾液で濡れている状態では分かりにくかった白い変化が、歯を乾燥させることで確認しやすくなる場合があります。
こうした小さな変化を観察し、むし歯の状態を段階的に評価する考え方の一つが「ICDAS(アイキャダス)」です。
早期発見=早く削ることではありません
ここが今回、最もお伝えしたいポイントです。
むし歯を早く見つける目的は、必ずしも「早く削って治療すること」ではありません。
初期の段階で発見できれば、歯に大きな穴が開く前に、
・フッ化物の活用
・丁寧なセルフケア
・食習慣の見直し
・定期的な経過観察
などを行いながら、むし歯の進行を抑えられる場合があります。
つまり、
「早期発見=早く削る」
ではなく、
「早期発見=削らずに歯を守れる可能性を高める」
という考え方が大切です。
定期検診は「むし歯を探すだけ」ではありません
定期検診では、むし歯の有無だけではなく、お口の状態やむし歯になりやすさなども確認します。
そして、その方のお口の状態に合わせて、歯みがきやフッ化物の活用、食生活などについて予防のアドバイスを行います。
すでに見つかっている初期むし歯についても、定期的に状態を確認することで、進行していないかを継続してみていくことができます。
痛くなる前から歯科医院へ
むし歯が進行してから治療すると、歯を削る量が増える可能性があります。
一方、まだ症状のない初期の段階で変化を見つけることができれば、ご自身の歯をできるだけ削らず、長く守れる可能性が高まります。
痛くなってから歯科医院へ行くのではなく、痛くなる前から定期的にお口の状態を確認する。
それが、大切なご自身の歯を長く残すための一つの方法です。
荻窪ゆとり歯科では
荻窪ゆとり歯科では、むし歯があるかどうかだけでなく、その状態や進行度を丁寧に確認することを大切にしています。
初期の段階であれば、すぐに削るのではなく、お口の状態に応じて予防や経過観察を行うことも検討します。
「治療が必要になってから」ではなく、「できるだけ治療が必要にならないように」。
定期的な検診・検査を通して、大切な歯を一緒に守っていきましょう。
荻窪ゆとり歯科 河合章太